公害防止管理者
大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭など、工場から吐き出される公害を未然に防ぎ、環境を守るために活動する専門職のための資格。国家試験に合格するか、または資格認定講習を修了することで得られる国家資格です。
法律では、製造業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業のうちの「特定工場」は、公害防止管理者を置かねばならないことになっています。「特定工場」とは、ばい煙、粉じん、汚水、騒音、振動、バイオキシンなどを発生させる工場のことです。
公害防止管理者は、工場の種類や規模などによって、次の13種類に区分されています――大気関係第1~4種、水質関係1~4種、騒音・振動関係、特定粉塵関係、一般粉塵関係、ダイオキシン類関係、そして、上級資格として公害防止主任管理者の区分があります。
公認訓練士
公認訓練士は、警察犬を訓練する技能についての民間資格で、社団法人 日本警察犬協会が実施しています。警察犬は主に犯罪捜査で活躍し、専門の訓練と試験などを経て警察犬となります。
警察犬には、警察が直接飼育する直轄警察犬と、一般の犬が審査に合格して登録される嘱託警察犬の2種類があり、公認訓練士は後者の訓練をおこないます。なお、直轄警察犬の訓練士になるには、警察官になる必要があります。
公認訓練士は、訓練所などで犬の世話や管理をしつつ、警察犬の試験科目に即した訓練を実践します。
公認訓練士には三等訓練士、二等訓練士、一等訓練士、一等訓練士正、一等訓練士長の5階級があり、それぞれ上の階級に昇格するためには所定の実務経験が必要です。なお、三等訓練士受験の前段階として、実績を作るための見習訓練士の制度もあります。