自己PRを考える前に
自己履歴を書く前に、昔から言われている格言がありますが、『敵と戦うには、敵を知り、そして己の技量をするべし』とあります、言い回しがともかく、この場合の『敵』とは言わずとも就職先です。
ということは、敵を知らず無謀な攻撃を仕掛けたとしても勝てることは出来ない、となれば、その会社をとことんとまでは言えなくとも徹底的に調べる、そして知識としてはその企業ならびに業界の良いところと悪いところを知識として詰め込む、もちろんこれは、就職先の企業とあなたの過去の経歴に接点があるかどうかです。
つまり、これこれの技術を習得しており、御社に貢献できるでしょう、または、技術面だけではなく、マーケット論やスピーチ面での特技といったふうにその会社との接点を必ず見つけることが大事です。
調べる手だてとしては、このようなネットでの検索、また近くや友人がいれば聞いてみる、こと業界となればどんなふうにしても探し出せるでしょうから、きっちり調べ上げてください。
重要なことは知識と実績はこの場合比例しませんので、履歴書の書き方はあくまでもその分野に強い関心を持っている、すでに経験した、実績がある、そういった新しい分野を自分なりに開拓したい、そういった前向きの姿勢が企業側で求めていますので、自分の過去の実績と経験がどれほど、今度の会社に役立つかをしっかり書いてみてください。
自己PRを1つしか作らないのはダメ
ある学生は3か月間ずっと同じ内容の自己PRを企業出し続け、そして、すべての企業に落ちました。選考に落ちるたびに表現は変えるものの、エピソードは全く変えようとしません。頑固な性格をしていたため、他の人からのアドバイスを聞こうとしませんでした。
そして、やっと4か月目にして今までの就職活動について反省し、自己PRのエピソードを変えることに。それまでのことが嘘のようにその後はすんなりと選考が進み、志望企業から内定を頂きました。一見ハッピーエンドに見えますが、とても恐ろしいことです。
もしも、4か月目にエピソードを変えていなければ、ずっと通らない自己PRを企業に提出し続け、ずっと落ちていました。
特にこのような方は自己PRを1つだけしか作らず、「これしかない」と決めつけています。そのエピソードの大半が「サークル」、もしくは、「アルバイト」。本当に頑張ってきたことならかまわないのですが「ウケがよさそうだから」という単純な理由でこだわることが多いのです。
しかし、「ウケがいいか」を決めるのは採用担当者で、本人ではありません。あらゆる可能性を吟味して、自己PRを作成しなければなりません。そのためには自己分析をしてたくさんエピソードを振り返り、複数の自己PRを作ること。量が質を生みます。