自己PRの目的
自己PRの目的は、履歴書や職務経歴書の記述からは判断できない具体的な内容を明らかにすることです。もちろん、その具体的な内容は、知ってもらいたいことに限られます。
例えば、企業の総務課に勤務していた人が事務職募集に応募する場合、職歴欄には単に配属部課名しか書き込めませんが、たくさんある総務課の仕事の中で、自分が主に担当していた仕事は何か、あるいは得意の業務は何だったのかということを、自己PRでアピールします。
また、営業職などの場合は、履歴書・職務経歴書には通常書くことのできない実績データを自己PR文の中で明らかにし、その業績を志望企業側へ印象付けることに役立てられます。
自己PR文を書くときに考えなければならない大切なことは、志望企業側が自分の何を知りたがっているのかということです。
自己PRはいきなり箇条書きで書かない
人に教えるということは教わる人以上に知っていなければなりません。エントリーシート・面接でも自分を採用担当者に伝えるためには採用担当者以上に自分を知っていなければなりません。
自分について誰よりも知っているのは当たり前のことですが、それさえもできない方もいます。意外と自分のことは知っているようで知らないものです。
そのような人がよくする「間違い」の1つに「箇条書きで自己PRを書くこと」が挙げられます。まとめられていて相手にも見やすく、良いようにも思えるかもしれませんが、箇条書きのエピソードが抽象的なことばかりで、その人の良さがが伝わってきません。
それは100も知らないのに、つまり、1ぐらいしか知らないのに箇条書きで書くからです。自分について理解していない、エピソードを掘り下げられていない、十分に考えていないなどの状態で箇条書きで書こうとすれば、当然の結果です。
まず、そのような人は文章が長くなっても構いませんので、箇条書きを使用せずに自己PRをしっかりと書いてみましょう。